カーポートの柱に車をぶつけて曲がってしまいました。どうしたらいいですか?
皆さん、こんにちは。
ネットショップキロ カーポート専門店の山内です。
今回は、カーポートの柱にお車が接触してしまったらどのように直すのか?という疑問にお答えします。
車をぶつけてしまう
車をぶつけてしまう
車庫入れの際、いつもなら何も考えずに駐車できているのに、ブロック塀にぶつかりそうになったり実際に車のボディを擦ってしまったりという経験はどなたもあると思います。
何か考え事をしていたり、会話に夢中になっていたり、残業で疲れて帰宅したりなどいろいろな原因はあると思います。しかし、原因は何であれお車をぶつけてしまった場合、補修・修理をしなければいけなくなります。
まずは車の補修です。バンパーが凹んだ。後部のライトが割れた。ボディの塗装がはがれた。そんな場合は自分で補修するか修理業者にお願いするか。
気分がいいものではないですが、これはどうにかなると思います。
しかし、問題はぶつかった対象物の方です。
カーポートの柱にぶつけてしまった場合、まず柱が凹んだり曲がったりします。車は鋼板、カーポートはアルミです。
頑丈そうに見えるカーポートも柱はアルミの形材ですから、固い車がぶつかれば思った以上に簡単に凹んでしまいます。凹んだ柱を見てこちらの気持ちも凹んでしまいますが・・・。
冗談はさておき、カーポートの柱は屋根を支えています。1台用でも12㎡、2台用なら24㎡以上の屋根です。それを支えている柱ですから、一刻も早く何とかしたいですよね。
カーポートの修理方法とは?
カーポートの修理方法とは?
では、柱の修理の方法ですが、まず第一前提としてこの場合柱は交換することになります。
柱を交換するということは、凹んでしまった柱を抜かなければいけません。そのためにはまず屋根を解体して柱だけの状態にします。
そこから柱を抜くのですが、カーポートの柱というのは基礎を簡単に割ったらスポッと抜けるわけではありません。強い風等が吹いてもそんなに簡単には抜けないように基礎の大きさも作ってありますし、基礎と柱が分離しないように柱にアンカー棒が挿してあります。
このアンカー棒がけっこう効いているのです。カーポートを基礎から解体するときにその丈夫さが改めて分かります。
凹んだ柱を抜き取ったら、新しい柱に変更してもう一度基礎から施工します。柱を解体するのにかなり大きく周りを掘るので、新しく柱の基礎を作るにはその穴を埋めるので、以前より大きな基礎になりますので、基礎の費用は余分にかかります。
基礎が出来上がったら、再度屋根を組み立てて修理の完了です。
さきほど、カーポートの柱の修理には屋根を解体するとお伝えしましたが、カーポートと車庫の状態によっては屋根をそのまま残して柱だけを交換することができる場合もあります。車のタイヤ交換のようにジャッキアップするような感じです。
こうすれば、屋根の解体再施工が必要ないので工期も工事費用も少なくて済みます。
廃番のカーポート
廃番のカーポート
ここまでが柱が凹んでしまった場合の修理方法ですが、一つ疑問に思われませんか?
ぶつけてしまったカーポートが比較的新しいものだったら代わりの柱を用意できるのですが、昔建てたカーポート、年数で言えば10年以上前のものの柱が今もあるのか。
それは分かりません。
カーポートの機種によります。カーポートがロングラン商品で今も昔も変わっていなければ、当然メーカーさんに在庫もあるでしょうし生産もしてくれます。
しかし、エクステリア商品は3~5年のスパンでモデルチェンジをしていきます。見た目にほとんど変わらないウようなマイナーチェンジでも、柱の取付金具が変更していたり、柱と屋根の取り合いが変わっていたり。
そうなると取り付けられそうで取り付けられないという悲しい目にあってしまいます。
さらに、その機種が廃番になってしまっているともはやどうにもなりません。
カーポート自体を新しいものと交換するしかありません。
上で屋根を解体せずに柱だけを交換するお話をしました。これも、カーポートが比較的古い場合にこの方法しかなくて仕方なくやることがあります。
なぜかと言いますと、屋根材を挟み込んでいる「屋根押さえ」が固くなって割れやすくなっていると解体した時に壊れてしまう恐れがあります。また、屋根材自体も昔のものは今のようにポリカーボネートではなくアクリル板を使っていたものが多くあります。そのアクリル板も見た目には問題なさそうでも、少し横からの力が加わるだけで簡単に割れてしまうことがあります。
そんなことを回避するためにも、施工業者は、必要以上に解体せずに修理する方法を考えます。
ちなみに、ブロック塀にぶつかった場合はその衝撃度にもよりますがほとんどの場合、ブロック塀がくずれたりブロックが割れたりします。この場合は、ブロックが壊れた部分とそのまわりを解体してブロックを積み直します。
ブロック塀の高さやその状況、例えば車庫が建物の敷地(お庭)より一段下がった場所にある場合、そのブロックでお庭の土を留めている状態になります。その状態でブロックを解体すれば、お庭の土が出てきてしまうのでその土も掘り出さなければならず、かなり大がかりな作業になります。工期も1週間くらいはかかると思いますので、その間は車庫も使えなくなるでしょう。
最近のお車はバックガイドモニターなどがついて安全に車庫入れできるような補助機能がついていますので、お車をぶつけてしまうことも少なくなっていると思いますが、みなさんお気をつけて運転してください。
私の車にはバックガイドモニターのような素晴らしい機能は付いていないので、私自身気を引き締めて参ります。