カーポートの前に設置するチェーンポールの効果と活用法

カーポートは雨や雪、紫外線などから愛車を守ってくれる頼もしいアイテムですが、ガレージと違ってシャッターがついていないため、誰でもたやすく侵入できてしまうという欠点があります。

そこでぜひ活用したいのがチェーンポールです。

チェーンポールをカーポートの前に設置するだけで防犯効果を発揮するので、イタズラや盗難から愛車を守りたいときはチェーンポールの取り付けを検討してみるとよいでしょう。

ここではチェーンポールのメリットや設置方法について説明します。

不審者の侵入や車の盗難抑制に効果あり！チェーンポールのメリット

・メリット1. 不審者の侵入を抑制する

一般的なカーポートの場合、柱と屋根がついているだけなので、誰でも簡単に車に近づけてしまいます。

一方、チェーンポールを設置すると、不審者は最低でもチェーンをまたいで侵入しなければなりません。

シャッターのように完全に遮断できませんが、侵入者にとってチェーンがあるのとないのとでは心理面に大きな差が生まれます。

また、カーポートにわざわざチェーンをつけるような家は防犯意識が高く、「もしかしたら防犯カメラもあるかもしれない」という疑惑も侵入者に植え付けられます。

物理的な抑止力こそ低いものの、チェーンポールには不審者を撤退させるだけの心理的効果が期待できるでしょう。

・メリット2. 車の盗難防止に効果的

自動車の盗難発生場所は無人の契約駐車場が最も多いというイメージがありますが、一般社団法人日本損害保険協会が毎年実施している「自動車盗難事故実態調査」によると、最も被害が多いのは自宅にある屋外駐車場で、全体の48.4％と半数近くを占めています。^［注1］

「自宅に人がいるから大丈夫」と思われがちですが、家の中にいるとき、わざわざ屋外の駐車場に目を向ける人はそれほど多くありません。

特に閑静な住宅街は人通りが少ないため、侵入・盗難といった犯罪が起こりやすい傾向にあります。

イタズラや車上荒らしはもちろんですが、愛車を丸ごと盗まれるのは精神的にも経済的にもつらいところです。

そこで役に立つのがチェーンポールです。上下式（埋込式）のチェーンポールであれば、地面に埋め込んだ柱にチェーンを渡してロックするので、そのままの状態だと車を移動できません。

一見したところではシンプルなチェーンポールですが、物理的に車の盗難を防げるのは大きな利点です。

個人宅なら脱着式か埋め込み式が主流！チェーンポールの設置方法

チェーンポールの設置方法は種類に応じて大きく3つにわかれます。

1つ目はポールを地面に固定する「固定式」です。

公共施設などでよく見られますが、一度設置すると移動できないため、個人宅には不向きです。

2つ目は「着脱式」です。

ポールを固定穴から引き抜いて収納できるところが特徴ですが、車の出し入れのたびに着脱するのはやや手間がかかります。

3つ目は「上下式」で、地中にポールを収納できます。

ややコストは高めですが、使い勝手がよいので車の出し入れが多い個人宅に適しています。

いずれのタイプも施工ではポール埋め込み用の穴を掘り、埋め込み部をモルタルで固定してから本体の取り付け・調整を行います。

より強固なセキュリティに！愛車を守るそのほかの防犯アイテムを紹介

チェーンポールは愛車へのイタズラや盗難の防止に役立ちますが、より強固なセキュリティを求めるなら以下のような防犯アイテムも活用してみましょう。

不審者が侵入してきたらライトで撃退！人感センサー付きセキュリティライト

不審者は周囲に人通りが途絶える夜間に侵入してくる確率が高いので、人感センサー付きのセキュリティライトは非常に効果的です。

センサー付きライトはいろいろありますが、できればカーポート専用の商品を選んだ方が見た目や使い勝手が良くなります。

たとえば「タカショー　カーポートライト　1型」は、カーポートの柱や梁にも取り付けられるスリムなボディが特徴で、真上からカーポート全体を広く照らすことができます。

侵入者を阻む多種多彩なカーゲート

チェーンポールでは不安があるという場合は、より強固なカーゲートの設置がおすすめです。

カーゲートには伸び縮みして開閉する伸縮タイプ、ゲートを上部に持ち上げる跳ね上げタイプ、横にスライドする引き戸タイプなどいろいろあり、好みや敷地のスペースなどに合わせて設置できます。

チェーンポールに比べると値段が高いこと、塀やブロックがないと取り付けできないところなどは難点ですが、堅固なセキュリティを希望する人に適したアイテムです。

チェーンポールは手軽に防犯できる便利なアイテム！

チェーンポールは比較的簡単な施工で設置できるシンプルな設備ですが、不審者の侵入を防ぐ効果は高く、車上荒らしや車の盗難対策に役立ちます。

カーポートは壁やシャッターがないぶん、不審者の侵入リスクが高いので、カーポートを設置したらチェーンも合わせて導入した方が安心できるでしょう。